<年齢・性別>
60代・女性
<全身症状>
30代後半からリウマチを発症。その後徐々に悪化、10年前から指の変形、歩行困難、腕の運動障害を生じる。その間様々な治療や民間療法、健康法を実践するが、一向に改善されない。現在は漢方薬による治療で症状の悪化を防いでいる。
口の中は昔からむし歯が多く、今まで幾度となく治療を繰り返していた。歯周病が進行し、痛みや腫れを伴うようになったため、近所である当院を受診。
<診査・診断>
「膠原病」とは、原因不明の難病である。慢性関節リウマチや全身性エリテマトーデス、混合性結合組織病などの種類があり、最悪の場合、生命をも脅かされることもある。
しかし「原因不明」とはいえ、「歯科素材アレルギー治療」や「かみ合わせの調整治療」などの適切な歯科治療により「全身の免疫力を向上」させ、生体が本来持つ「自然治癒力」を高めてあげることで改善する例が多数報告されている。
この方の場合、さらにむし歯や歯周病の原因もこの「全身の免疫力」の低下も関与していると考えられ、これらを改善するためにも適切な歯科治療が必要であると思われる。
<治療内容>
「歯科素材アレルギー治療」及び「かみ合わせの調整治療」
<治療経過>
当院までの通院はバスと徒歩であったが、杖を使い介助者に助けてもらいながらであった。
口の中の状態は歯周病が進行しており、何本かの歯は抜かなければならなかった。抜歯と同時進行で歯周病の初期治療やむし歯の治療など「歯の基本的な治療」を行なう。
基本的な治療を終了する頃には、「ひざの痛みが半減した」といって喜び、その時点からは杖は使用しているものの、一人で通院するようになった。
次に「歯科素材アレルギー治療」を行なう。この方の場合、銀歯以外ならほぼどんな素材でも良く、目立たない奥は18K金合金、目立つ部位は18K+ハイブリッドセラミックコーティング(白)とし、前歯の古いブリッジは「キーアンドキーウェイ方式」(※当院の特色「治療編」参照)とした。
ここまでの治療でも、リウマチの症状はかなり良くなり、肩までしか上がらなかった腕が真上に上がるようになり、一人で出来なかった洗髪が介助者なしで出来るようになった。
最後に、失った歯を入れる治療と、「かみ合わせの調整治療」を行なう。初めは「インプラント(人工歯根)」による治療を希望されたが、全身にかかる負担を懸念し、まずは「義歯(取り外し式)」による治療を選択。初めは保険適用の義歯を製作・調整を行なったがあまり馴染めず、「ダメならインプラントを検討する」という条件付で「透明ウイングタイプ」の義歯(※当院の特色「治療編」参照)を新たに製作。やや違和感があるものの、何でも食べられるようになったと喜ぶ。
この時点のリウマチの症状はかなり改善していたが、左足のこわばりや右腕の若干の不自由(日常生活には問題なし)、指の関節の変形などが残存している。変形してしまった関節は手術でもしない限り元には戻せないが、その他の症状は「かみ合わせの調整治療」で多少の改善の可能性はある。
そこで「かみ合わせの調整治療」を数回行なう。左足のこわばりがほとんど消失し、杖を使わなくても歩けるようになった。右腕の若干の不自由は残存したが、本人の希望により治療を終了した。
<治療期間・費用>
・近所からバスと徒歩で通院、月2〜3回の治療で約11ヶ月
・総額約83万円(保険診療費も含む)
<本人のコメント>
私は病気(リウマチ)のため身体が不自由で、もう歳だし先も長くないと思っておりました。せめて生きている間だけでも、おいしいものをたくさん食べたいと思い、先生に治療をお願いしました。
先生は「リウマチも歯周病も、免疫力の低下が関連しているので治療法は同じですよ」とおっしゃいました。しかし私のリウマチは30年以上、何をやっても治らなかったので、その言葉を初めは全く信じていませんでした。リウマチは治らなくても、せめて歯周病が改善できるなら・・・と、思い、治療を続けました。
しかし、歯周病の治療が終わる辺りからひざの痛みが半減し、ビックリしました。先生が「歯も骨格の一部ですから、全身に影響しますよ」という言葉を思い出し、「もしかしたらリウマチも少しは良くなるかもしれない」と感じるようになりました。
古い前歯を治すと、今度は腕が上がるようになりました。今までシャンプーや洗顔も1人ではできなかったのですが、もう娘に助けてもらうこともなくなりました。
そして以前、入れ歯で嫌な経験があり、インプラントにしようと考えていましたが、インプラントが体に負担になる可能性があること、入れ歯も様々な種類があることを聞き、先生の言うとおり、まずは入れ歯をいろいろ試してみることにしました。
初めは保険が効くものでしたが、やはりダメでした。しかし、以前の入れ歯よりはましでした。次に違和感が少ないウイングタイプにしました。すると、多少違和感はあるものの、ほぼ何でも食べられるようになりました。食事がおいしく頂けるようになったためか、歯が揃って体のバランスがよくなったためかはわかりませんが、とにかく体が元気になったような実感がありました。こんな感覚はここ数十年ありませんでした。
最後の「かみ合わせの調整」で、足がかなり良くなり、もう杖は使わなくても大丈夫になりました。右腕を後ろに回す時の痛みはありますが、日常生活では全く問題ありません。
今までずっと娘にかかりっきりで面倒をみてもらってきたのですが、もう1人で何でも出来ます。今は家事全般と孫のお弁当作りを楽しんで行なっています。時間の出来た娘はパートに出て大好きなフラワーアレンジの教室に通っています。
私1人のために家族全員が犠牲となっていましたが、健康になったのでこれから恩返しをしていきたいと思います。先生は私にとって「命の恩人」といっても言いすぎではないです。本当に感謝しております。
それと、うちの家族全員の歯を先生に見てもらうことに決めましたので、ご面倒様ですがその節はよろしくお願い申し上げます。
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